そちらから読みたい方は、まず ここ をどうぞ。
Konzerthaus Großer Saal 2011年12月31日 22時30分〜1月1日午前2時
The Ultimate New Year`s Slide
Aleksey Igudesman
Hyung-ki Joo
Georg Breinschmid
Thomas Gansch
Nadja Maleh
Sir Roger Moore
Julian Rachlin
ウィーン交響楽団による
ベートーベンの交響曲9番のコンサートが20時30分に終わってから
22時30分まで、さて、どうやって時間を潰そうか・・・
マクドナルドにでも退避するつもりでいたら
マックは16時にてお終い。
ううう、かと言って、レストランとかは
シルベスター・メニューとかないだろうし(高い)
予約がなければ受け付けてくれないだろうし
孤独な一人客なんて、最初から対象外だろうし(←被害妄想)
では、街の中は、というと、たぶん、すごい人ごみで
ウィーンの人は、だいたい自宅にいるから
ほとんどがイタリア人とかで、爆竹を山ほど持ってきているだろう(←妄想)
それでなくても、この日は午後から、あちこちでパンパンと
花火と爆竹の音がしていて
その間に、救急車のサイレンが混じる、という、とんでもない日なのである。
楽友協会では、シルベスター・コンサートをやっているはずで
ロビーにモニターがあるから、見られるかなぁ、と思ったら
しっかり入口は鍵がかかっていて、見せてくれない(ケチ)
国立オペラ座の方に歩いていったら
オペラ座の横に、スクリーンが出ていて
上演中の「こうもり」を映していたので、こちらを鑑賞。
セラピストの種類は何がありますか?
スクリーンなのに、ちゃんとオペラ座のスタッフが
プログラムまで売っている(商売上手。でも、誰も買いません(笑))
ちょうど、オルロフスキーの舞踏会が始まった場面で
ハンガリーの貴婦人に扮したロザリンデが
アイゼンシュタインと時計のやりとりをするところには間に合った。
この舞踏会、本来はゲスト出演があるはずだが・・・
今年はないんですね?
その代わりに、シュトラウスのポルカでバレエ・ダンサーが入るけれど
歌手も一緒になって踊るので、何が何だか、よくわからん場面になっている。
アイゼンシュタイン役はクルト・シュトライト。
まぁ、そこそこイイ男なのだが
何故か、スーパー・ハイテンション。
もっとも、このスクリーン上演、マイクの音量がムチャ大きい。
セリフを拾わねばならないのもわかるけれど
セリフから歌に入ると、歌の部分の音量が大きすぎて
ウルサイどころか、完全に音割れする状態。
よって、何だか舞台はバタバタしていて
みんな、狂ったようなテンションで歌ったり喋ったりしているような印象は
一重にマイクの音量によるもの・・・・とは言い難いな。
やっぱり、舞台の出演者、全員が
かなりハイパー・テンションなのである。
その中で一人、冷静に落ち着いていたのが
フランク役の宮廷歌手アルフレッド・シュラメックというのも面白かったが。
アデーレ役には、ダニエラ・ファリーが出ていたが
シュラメックが、ずっとファリーの横にくっついていた(笑)
赤ちゃんがどのように悪い歯が生えるしまうのでしょうか?
う〜ん、実際に舞台を見るのなら、そんなに気にはならないだろうし
観客そのものが、ハイパー・テンションになるから
ノリノリで良いのだろうが(大晦日だしね)
外に立って(途中から座れたが、お尻が冷える(笑))冷静に舞台を見ていると
出演者のハイパー・テンションは、ちょっと恥ずかしい(って、まぁ、関係ないが)
第2幕の最後まで観た後
フロッシュ登場まで残ろうかと思ったが
かなり冷えてきたので、コンツェルトハウスに早めに入る事にした。
コンツェルトハウスの大ホールでは、22時30分から
私の大好きなイグーデスマン+ジューによる
大晦日滑り込みショー(と訳すのか?(笑))
これもチケットは売り切れ。
コンツェルトハウスのバーでは、シャンパンの小瓶を大量に売っている。
う〜ん、車は置いて来ているから、飲めない事もないが
グラス2つもらってもなぁ。ワタシ、独りですし・・・・
さて、その New Year`s Slide ショーだが
上記に記載した出演者リストを、じっくりご覧あれ。
いや、私もプログラムを見た時に
ああ、またこの二人、冗談やってる、と思ったのだが
ちゃんと出て来ました ・・・ ジェームス・ボンド ロジャー・ムーア
恥を承知で告白すると
私にとってのジェームス・ボンドはショーン・コネリーであって
ロジャー・ムーア以降のボンド映画は観た事がないので(以下省略)
イグーデスマンとジューのスケッチは少なくて
司会というか、キャバレティストのナディア・マレーのスケッチが
なかなか見事。様々な人物を演じ分けて、かなり笑える。
悪化高い収縮期または拡張期血圧が高いとは何か
ゲスト出演のトーマス・ガンシュとゲオルク・ブレインシュミット。
以前から、ガンシュの噂は聞いていたけれど
すごいっ!!!!!!!!!! (@_@)
これは、本当に、マジに凄い。
凄さを全く感じさせず、実に自然に楽々と
あんな古い(のか?)トランペットを自由自在に吹いて
何であんな艶のある輝くような音が出ちゃうわけっ??????
コントラバスのブレインシュミットも
ものすごいテクニックと、ともかく抜群のリズム感。
運動神経がめちゃ良いんだろうなぁ。
あの動きとノリ方と、マジに即興でノリノリで何でもやってしまう感じは
クラシックだけの音楽家にはないものだ。
(イグーデスマンとラックリンとブレインシュミットとガンシュがやった時
イグーデスマンは、ブレインシュミットとガンシュの即興に楽々とついていく。
ラックリンはご引退。でも、これはクラシックでそういう訓練がないから仕方がない)
カウント・ダウンは会場でやるかと思ったら
夜の11時45分くらいに休憩になって、第2部は夜中過ぎの12時30分から。
ギャラリーの窓から外を見ると
あちこちで花火が上がるのが見える。
(みんな、窓に張り付いていた)
カウント・ダウンもなかったけれど
まぁ、だいたい、ああ、ここで新年が明けたな、というところはあって
シュタットパークからの、かなり華やかな花火が全部見えた。
2区にあるユニカの建物の照明が(これは現代芸術なのだそうだが)
「新年おめでとう」とか、4つ葉のクローバーとか
途中で、いかにも「花火で建物が燃えています」のような照明になったのは笑えた。
周囲のカップルや友人同士は
シャンパンの小瓶を買って、グラスで乾杯していたけれど
私は、いつも独りだから・・・・ いや、こういう独り者生活好きなんで (ホントです)
後半は、ちょっとダレてしまって
何人もが途中で帰ってしまったけれど
(まぁ、夜中の2時まで、というのは、確かに長い)
クラシック・ポピュラーの即興演奏が中心で、かなり楽しかった。
というワケで、長い長い12月31日〜1月1日を過ごした私に
1クリックをお恵み下さい。
花火の爆発音の合間に、救急車のサイレンが挟まるという
例年のウィーンの音響だが
今年は夜中の2時以降は花火禁止という事で
警察がかなり取り締まったらしく
以前のように明け方までバンバンうるさいという事はなかった。
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