2012年5月11日金曜日

NHKスペシャル【うつ病最新治療光トポグラフィー検査経頭蓋磁気刺激TMS脳深部刺激DBS認知行動療法DLPFCへんとう体25野双極性障害統合失調症芹香病院】詳細情報


NHKスペシャル2月12日放送【うつ病は治せる病気か▽患者100万人時代到来
▽薬に頼らない最新治療1カ月でまるで別人に】の詳細情報です。
◎出演:筧利夫、南沢奈央◎語り:高橋美鈴

■ここまで来た!うつ病治療

この10年間で倍増し、患者が増加し続ける「うつ病」。働き盛りの世代が多く、
治療も長期化しやすいため、社会的損失はあらゆる病気の中で最大だと言われている。

脳科学研究によって、この病の診断や治療のあり方に、今大きな変化が起き始めている。
これまで気分の落ち込みや無気力といった症状から、ひとくくりに「うつ病」と診断されてきた
患者の中に、実はさまざまなタイプの精神疾患が含まれていることが分かってきた。

誤診を防ぎ適切な治療につなげられると注目されているのは、脳血流の画像診断装置・
光トポグラフィー(NIRS)による診断だ。前頭葉の血流量の変化を測定することにより、
「うつ病」と症状が似ている「双極性障害」や「統合失調症」とを客観的に見分けられるように
なってきた。

また薬による治療で改善が見られない患者への新たな治療法として注目を集めているのが、
脳に直接、磁気刺激を与える方法だ。機能が低下している脳の部位を磁気で刺激し症状を
改善しようというもので、アメリカでは長年苦しんできたうつ病の症状が劇的に良くなるなど、
確かな効果が報告されている。今回のNHKスペシャルでは、日本やアメリカを中心に進み
始めた診断と治療の最前線を取材、苦しんでいた患者たちが改善していく過程を見つめた。

●1時限目:アメリカで始まった画期的な治療…TMS(経頭蓋磁気刺激)
※症状が重い場合、なかなか治らない場合、アルバロ・パスカルレオーネ教授(ハーバード大学)


健康バイポーラ疾患の気分障害の躁病、うつ病

・抗うつ薬は3人に1人は効かない(アメリカの研究による)
・TMSは間隔を空けながら約40分間、症状が治まるまで毎日脳に磁気刺激を
 与え続ける治療法で全米400か所に導入されている
・うつ病患者は前頭葉の血流量が少ないため、前頭葉の左側にあるDLPFCを
 磁気刺激して血流量を増やせば症状が改善する
・抗うつ薬を飲んでいたものの効かなかった74歳の男性は2回の治療で
 長年食べていなかった朝食を食べられるようになった

◎DLPFC(背外側前頭前野)の機能
(1)判断や意欲をつかさどる
(2)へんとう体(不安・恐怖・悲しみなどの感情が生まれる場所)の暴走を抑える

◎うつ病患者の脳
(1)DLPFCの活動が弱り判断力や意欲が低下
(2)へんとう体が過剰に活動、不安・恐怖・悲しみが止まらない

●2時限目:磁気刺激 劇的な回復の記録

・10年以上、10種類以上の抗うつ薬が効かなかった59歳の男性は
 1週間後生活に意欲、2週間後に体のだるさが消え、1か月後笑顔が出た
 この男性が治療を受けたクリニックでは磁気刺激で約7割が回復
・患者は少しずつ症状が改善するたびに回復を実感できるので、運動や
 規則正しい食生活に取り組む意欲が高まる→回復に向けた良い循環
・日本独自に安全性と有効性を確認し承認されなければ治療に使えない

●3時限目:脳科学が挑む最先端治療…脳深部刺激(DBS)
※症状が重い場合、なかなか治らない場合、ヘレン・メイバーグ教授(メモリー大学)


にきびwelts

・先端に電極のついた細い電線を脳から胸にかけて埋め込み、電気の刺激で
 脳の働きを改善する治療法、うつ病患者約40人中75%の症状が改善した
・電気刺激する25野はへんとう体とDLPFCの両方に作用、不安・恐怖・
 意欲低下を改善する

●4時限目:日本で始まった新たな"診断"…光トポグラフィー検査

・医師の経験で異なる問診から、科学的データが得られる光トポグラフィー検査へ
・光トポグラフィー検査は、検査用の帽子をかぶって、頭に近赤外腺を当て、
 言葉を考える課題を行っているときの脳の血液量の変化を測定する
・国の先進医療として山口大学医学部附属病院など全国13か所で実施
・双極性障害をうつ病と誤診するケースが多い(最新の研究結果で41.4%)
 理由はそう状態の期間より、うつ状態の期間が長く続く患者が多く、
 患者はうつ状態の時に受診するため、うつ病と誤診されてしまう
・双極性障害の患者が抗うつ薬を飲むと気分の波が押し上げられ、
 うつ状態からそう状態に極端に気分が高揚し、危険な衝動にかられることも

【症状別血液量の変化】
・健康な人の場合、言葉を考えると脳がすぐに活発になり血液量は増える
・うつ病患者の場合、DLPFCの働きが悪いため血液量はほとんど増えない
・統合失調症患者の場合、血液量は不規則に上下する
・双極性障害(そううつ病)患者の場合、血液量はゆっくり上昇する

◎アメリカで作成されたDSM(精神疾患の診断マニュアル)の「うつ病の診断基準」
※次の9症状のうち5つ以上が2週間以上続く場合、うつ病と診断される


鼻水麻疹の発疹、目の健康の日咳、発熱

(1)抑うつ気分:気分の落ち込みを感じる
(2)興味、喜びの著しい減退:全ての活動に対して興味や喜びを感じない
(3)体重減少か増加、または食欲減退か増加:この1か月で5%以上の
   体重の減少か増加がある
(4)不眠または睡眠過多:不眠または過眠(10時間以上)がある
(5)精神運動静止または焦燥:何をするにも億劫で辛く感じ、仕事をするのに
   時間がかかるようになった、または焦燥感でイライラしたりする
(6)疲労感または気力の減退:やる気が出ない、すぐに疲れてしまう
(7)無価値感または罪責感:自分を無価値な存在と感じて自信がなかったり、
   過度に自分を責めることが多い
(8)思考力や集中力の減退または決断困難:考えるのに時間がかかり、
   決断ができなくなった
(9)自殺念慮等:生きるのが辛く、死について考えることがよくある

●5時限目:"ことばの力"で治す…カウンセリング(認知行動療法)
※比較的症状が軽い、発症して間もない場合
 ベストセラー:自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法


・認知行動療法とは、うつ病などの心の病気をもった人が、いろいろな出来事に出会ったときの
 「行動」や「考え方(認知)」に注目し、それらを良い方向にコントロールする治療法
・「行動」や「考え方」それぞれに応じた治療法があり、「行動」については生活の中で気持ちが
 晴れるような行動を少しでも増やしていく、「考え方」については気持ちが動揺したときに
 浮かんでくる考え方をバランスのよいものに変えていく
・うつ病の人はへんとう体が暴走し、すぐに不安や悲しみの感情がわきあがってくるが、
 認知行動療法で訓練を重ねると悲しい気持ちになっても前向きに考えられるようになり、
 DLPFCが活性化する結果、DLPFCがへんとう体にブレーキをかけ、うつ病の
 症状を抑えこむことができる(ピッツバーグ大学 グレッグ・シーグル准教授)

●補講:"うつ病は予防できる"未来への研究
※ローリエット脳研究所(アメリカ オクラホマ州)ウェイン・ドレベッツ教授

 脳の活動をリアルタイムで観察できる装置を使い、へんとう体を自分自身で
 コントロールする方法の研究、被験者は自分のへんとう体を観察しながら、
 良い状態にしていく訓練を行う
→習得できれば不安や悲しみを感じた時でもDLPFCを活性化し、へんとう体の
 暴走を抑えられ、その結果、うつ病を治療だけでなく予防することが可能になる

◎日本で行われている磁気刺激治療
・神奈川県立精神医療センター芹香病院
※薬で1年以上改善しない患者の中からさらに条件を絞って磁気刺激を行っている
 住所:神奈川県横浜市港南区芹が谷2−5−1 TEL:045−822−0241



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